今回は船乗りについてです!
船に乗って世界中を旅するのが仕事って、旅行好きにはたまらないですよね!
そして噂によると高収入らしいですよ…?
旅しながらたくさん給料がもらえるなんて最高じゃないですか。
この噂について解説していきます。
- 給料が高い
- 半年働いて3か月休み
- 仕事中はお金を使わないので貯金できる
- 勤務環境は過酷
- 結婚は相手の理解が必要
船員って給料が良いの?
結論から言うと、年齢別の平均年収と比較すると高いです。 例えば、同じ大卒20代半だとします。 大卒の初任給21万程度で考えると賞与を含めなければ年収252万、賞与含めて300万くらいでしょう。船員さんだと賞与・各種手当て含めて初年度から400万~700万程度稼ぐことができます。年収400万円が高収入なのかはさておき、平均よりはかなり稼ぐことができます。
船員は大きく分けると外航と内航があります。飛行機でいう国際線と国内線です。外航の方が給料はいいですが、労働条件も過酷です。
当然ですが一度海に出ればなかなか帰ってこれません。
高収入のイメージはいくらからでしょうか。なんとなく年収1000万円くらいでしょうか。船乗りの場合、日系の船長クラスで1000万円です。 船長まで登りつめれば夢の1000万円ですが、それは一般企業で出世するのと同じように難しいことです。船の規模や会社の規模によっては、2000万円程稼ぐ船長もいるそうです。夢がありますね。それだけ責任が重く過酷な世界であるとも言えます。
お金は貯まる
年収にしては多くお金が貯まってしまうのが船乗りのメリットです。
船乗りは基本的に生活費がかかりません。勤務中は衣食住が基本的に無料です。
娯楽に使うにも、使いようがないんです、海の上なんで(笑)
貯めたくなくても貯まってしまうのが船乗りの金銭事情です。
勤務体系
外航船は一度乗ると約半年間は船に乗りっぱなしです。
乗務する船や行き先にもよりますが、かなり過酷と言えますね。想像しただけで精神が崩壊しそうです(笑)
行き先によっては上陸をエンジョイできる船もあるので、旅好きにはピッタリです。
中東に行く船だと上陸はできません。港周辺がほぼ砂漠で町まで車で1時間以上かかるので、現実的に考えて遊びに行くのは困難です。
半年の乗船を終えると長期休暇に入ります。この休暇は約3か月あり、基本的にはお休みです。
稼ぎは多いので、3か月自由に遊べます。これは大きなメリットだと思います。
海外旅行好きには最高ですね。社会人になって3か月休みが取れる仕事はなかなか日本にはないと思います。
ちなみにこの休みの間も基本給は支給されます。
業界の事情は?
日本船主協会の発表によると日本の貿易のうち99.7%が船で運ばれているそうです。
残りは飛行機です。99.7%…!!!
日本を支えているのは船乗りと言っても過言ではないですね。
日本には石油や石炭などの資源がないのでそれらも全て海外から輸入しています。
また輸出においても、製造したものを海外に売るためには船で運ばなければなりません。一度に大量の重量物を運ぶことができる船は相当重宝されています。日本の輸出でイメージするのは車や精密機械ではないでしょうか。特に日本車は世界中で愛されていますよね。車は飛行機では一度に多く輸送できませんから、輸出入で船がどれだけ大事か分かりますね。
外航船員の仕事内容は?
船乗りには航海士と機関士という職種があり、船の操縦をする人が航海士です。
機関士はイメージがしにくいかもしれませんが、エンジンやボイラー、発電機をはじめとする機関関係の管理を行う人です。
航海士とは
船舶の操縦や指揮を執り航行させる航海士は、たくさんの乗客、乗員、および荷物の安全を守る船長の右腕的存在です。航海前には機関士とともに航海計画を立て、航路と気象状況を確認します。航海に入るとレーダーやGPSで位置や航路を確認します。航海士になるには国家試験である「海技士国家試験」に合格後、1~6級の「海技士免許」を取得することになります。なお航海士の仕事内容は、取得した免許の階級により細かく分かれており、甲板部の統括を担う航海士になるには2級以上の「海技士免許」が必要になります。
機関士とは
船の乗組員のうち、エンジンやボイラー、発電機をはじめとする機関関係の管理を行う仕事です。船の機関室に表示されるデータを確認しながら、主要な機関に異常が無いかを監視するのが主な任務。大型船舶の場合、機関長をトップとして「一等機関士」「二等機関士」「三等機関士」がいて、それぞれ役割を分担しています。航海中だけでなく、港に停泊しているときも点検・整備を行い、次の航海に備えます。海技士の資格を取得しなければ、船舶職員として船に乗り込むことができません。
労働環境と人間関係
船に女性はほとんどいません。全くいないわけではないですがかなり少数です。
まだまだ男の世界というのが抜けない業界でもあるみたいです。
船という周りに海しかなく逃げ場のない空間ですが、乗組員は大体20くらいしか乗っていません。
あんなに巨大な船ですが、おおよそどの船も20人前後です。
そして大事な事実、そのうち日本人が10人弱、多くの場合残りはフィリピンやベトナムなどの外国人です。
少ない船だと日本人は2~4人だけという会社もあるようです。
輸送費をなるべく低価格にするには人件費を抑えるしかありませんから、日本人は減ってきているようです。
つまり、半年間の狭い世界で文化の異なる人たちと協力して生活しなくてはいけません。
かなりコミュニケーション能力が高いか、孤独に勝てる精神力の持ち主でないと厳しいですね。
閉鎖的な空間で長期間勤務するので、鬱になってしまう人もいます。
日本の外航船の会社は?
日本には3つの総合海運会社があります。
日本郵船
792隻の船を運航している、日本の船会社でも最大手企業です。
いわゆるエリート集団、航空会社で言うJALでしょうか。
商船三井
857隻を運航、日本の船会社で第2位です。
最近3社のうち業績が最もよく株式配当も出しています。
エネルギー資源分野で相当強い力を発揮しているので、将来性がありますね。
航空会社で言うANAですかね。
川崎汽船
520隻を運航、日本の船会社の第3位です。
売上の約半分を占めていたコンテナ船事業をONEとして切り離したため、現在は鉄鉱石などを運ぶドライバルクに力を入れているようです。
ONE
日本の邦船3社が立ち上げた合弁会社です。
世界でM&Aが進むコンテナ船事業において日本として対抗すべく2018年より立ち上がりました。
外航船員の結婚事情
外航船員の結婚生活のメリットです。
- 給料が高い
- 一般家庭の3倍程度の貯金が可能
- いつまでも新婚気分でいることができる
- 長期的な海外旅行に行ける
- 1人の時間を作りやすい
- 転勤や出張がなく住む場所が固定される
- 浮気、不倫の心配がない
外航船員の結婚生活のデメリットです。
- 乗船中はとても寂しい
- 乗船中は常に危険がある
- 結婚式、出産などの予定が立てづらい
- 夫婦そろって冠婚葬祭に出席できない時がある
- なにかあった時に助けてもらえない、助けることができない
- 残された奥さん側には不倫や浮気のリスクがある
- 子供との時間が少なく、成長を常に見ることができない
外航船員は特殊な仕事なので、配偶者の理解が必要不可欠です。
寂しがり屋の奥さんを持ってしまうとかなり厳しいでしょう。
外航船員の出会いは?
外航船員は職場恋愛がほぼ確実にありません。
よって、3か月の長期休暇中にお相手を探さなくてはなりません。
でもこれってかなり難しいんですよ。
なぜなら一般的に、出会ってからお付き合いまでは1~3か月くらいかかるからです。
つまり、あと一押しで付き合えるってタイミングで次の仕事になってしまったり、付き合いたての一番楽しいタイミングで離れ離れになってしまうのです。半年も会えなければ、普通の女性は離れていきますよね。
よって、社会人になってから婚活中の女性をターゲットに出会うにはかなり難しいのです。
古くからの友人や学生時代の友人であれば、お互いの性格を理解していて信頼関係が最初からあるのでうまくいきやすいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
外航船員は特殊な仕事ですが、自分の生き方に合う人にとっては最高の仕事だと思います。
ONとOFFの切り替えが大切ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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