『宮古島に移住したい!』
沖縄好きの人は必ず一度は思うことではないでしょうか。
しかし、現実はそう甘くはありません。
今回は宮古島に移住するデメリットやリスクをご紹介します。
非常にネガティブな記事になっていますが、アンチ宮古島ではございません。
むしろ大好きです。
しかし、宮古島移住経験者からあまりにも後悔した話を聞くので、事前に知っていたほうが対策できるかなと思ってこの記事を書きました。
宮古島の皆様、申し訳ございません。
- 台風が多い
- 給料が少ない
- 魅力的な物件が少ない
- 虫が多すぎる
- 文化の違い
- マイペースの人が多い
- 紫外線が強すぎる
- 硬水が合わない
- 物価が高い
- 送料が高い
- テレビチャンネルが少ない
- 島人と仲良くなるのが難しい
- 先輩移住者とのトラブルもある
- 冬は晴れず風が強い
- 理想と現実のギャップ
- 交通事故に対する認識が甘い
宮古島の特徴
宮古島は、沖縄県宮古島市に属する宮古列島の島で、島を囲む海の美しさは群を抜いています。
東京や関西からは直行便が出ていますし、近年は下地島空港が開港したことでLCCと呼ばれる格安航空会社が就航しています。かなり安く宮古島に行けるようになったので、気軽に行ける観光地になりました。羽田空港からは直行便で3時間半で行くことができます。沖縄本島からは飛行機で45分で、1日に何本もの飛行機が飛んでいるため、本島からの移動も比較的簡単です。
下の地図を見ると分かると思いますが、ほぼ台湾です。遠いですね。
サンゴ礁が隆起して完成した島であることから、宮古島には山や川がありません。
海に土砂が流れ混むことはなく、海の底が透けて見えるほど透明な海の青さは「宮古ブルー」とも言われています。
温暖な気候の中で育つマンゴーやパッションフルーツなど、南国ならでは果物を楽しむことができるのも魅力のひとつです。美しい海を眺めながら、色鮮やかなフルーツを味わう。国内とは思えない程の、南国ムード溢れる雰囲気に魅了される人は多いのではないでしょうか。
宮古島は、観光地として特に人気が高い島です。沖縄県には140以上ものさまざまな離島が存在しますが、その中で3番目に面積が大きく、観光スポットや宿泊施設も多く点在しています。
宮古島の就職について
宮古島に移住を考えた時、最も心配なことと言えば働く場所があるのかではないでしょうか。
生きていくうえで、お金は必要ですからね。
期間限定の移住なら仕事を重視するのはもったいないと思いますが、永住を目指すのであれば仕事の選択はとても重要です。
せっかく南国の宮古島に移住するのだから「悠々自適にカフェ経営」などと考えがちですが、よほどの運と才能がなければ、縁もゆかりもない土地での自営業はうまくいきません。
ということで就職事情をまとめました。
宮古島の有効求人倍率
宮古島の有効求人倍率は1を上回っています。
つまり、求職者よりも働く人を探している企業のほうが多いということです。
仕事を選ばなければ、何かしら就職できるということなので、一安心ですね。
「宮古島バブル」と言われる今、宮古島には仕事が溢れています。正社員求人、契約社員求人、リゾートバイト。求人サイトには様々な求人情報が溢れています。
特に建設業界やホテル業界は人手不足が深刻。
仕事の内容を選ばなければ、誰でも就職できるような状況です。
宮古島は離職率が高い
宮古島は離職率も高いのが特徴です。
人の入れ替わりが多いから求人が多いとも捉えることができます。
もしその企業や職種が魅力的であれば、離職することはないでしょうから、離職率の高さは注目すべきですよね!
給料が安い
宮古島で高収入を稼げる大手企業があると考えている人は少ないと思いますが、給料は非常に安いです。
沖縄は全国平均に比べかなり給料が少ないです。沖縄県の給与水準は全国平均の3分の2と言われています。
2~5年だけ移住してのんびりしたい人にとっては、その日暮らしできる程度のお金が稼げれば十分かもしれませんが、永住を考える人はそれなりに給料をもらいたいですよね。
宮古島の企業は初任給も低いですが、昇給がないのが厳しいところです。
10年働いても給料が増えないなら、そりゃ離職率も高いですわ…(笑)
さらに、正社員だからといって必ずボーナスがもらえるわけではありません。
残業代が全く支払われない職場もあります。
週休1日の会社も多いです。宮古島には土曜日も仕事で日曜だけ休みという働き方をしている人が多くいます。
観光関連の職場の場合、働く時間が不規則。ホテルや居酒屋では深夜勤務も当たり前ですが、手当がつかないこともあります。
観光で成り立っている島ですから、不規則な生活は当たり前で手当をわざわざつける概念があまり無いのです。
宮古島ではバブルの波に乗ってホテルや飲食店が次々に開業しています。
新規オープンの外資系ホテルや飲食店は、働き手の確保に困っているので、好条件の求人情報が出ることがあります。狙うならここかもしれませんね。
ただし、安定を求めるなら、地元で何十年と続いている企業の方がオススメです。バブルというものはいつか必ず崩壊します。宮古島永住を目指すならバブルが終わっても生き残れる企業かどうかを見極めることが重要です。
資格があると有利
宮古島に限った話ではないですが、やはり有資格者は就職に有利です。
分かりやすく言えば、保育士や看護師、美容師などは宮古島でも永久に需要があるので、すぐに就職することが可能です。
逆に、スキルや資格がない人は難しいと言えます。
職場の人間関係で悩む
宮古島に移住したい人の中には、都会の人間関係が嫌になって移る人も多いと思います。
しかし、初めての土地で働くには、現地の島人と交流しなくてはなりません。
せっかく都会の人間関係から離れたのに、人間関係で悩む人が多いのです…
そもそも、都会のほうが他人に興味がありません。
宮古島で就職すると、外から来た人としてある意味特別に扱われます。
沖縄の人にとって、沖縄出身者はみんなが親戚のような関係です。だからこそ、お互いのルーズさを許し合い、カバーしあって生きています。
しかし、移住者は親戚ではなく、よそ者です。
「沖縄の人はルーズだから、適当に働いておけば大丈夫」という考えは危険です。沖縄の人たちは、身内には優しいですが、他人には厳しいのです。
宮古島は台風が多い
そんなことは知っている!って思うかもしれませんが、沖縄の台風には特徴があります。
台風の回数が多すぎる
本州に住んでいると、台風が直撃する回数ってそこまで多くはありませんよね。
しかし、宮古島は台風が直撃する回数が極めて多いです。
観光で成り立つ宮古島にとって、台風の回数が多いことは致命的ですよね。
台風の威力が強い
台風は海上にいるときはどんどん発達します。
つまり、海に囲まれている宮古島に直撃する台風の威力はとても強いのです。
発生から直撃までが早い
宮古島周辺は台風が発生しやすい気候です。
よって、台風が発生してから直撃までが極めて早いのです。
ニュースで台風が発生しました!と聞いてから台風が上陸するまでが早いので、予定をドタキャンする回数が多くなってしまいます。
楽しみにしていたことをキャンセルする回数が多いのは、ストレスですよね。
文化が大きく違う
言うまでもないですが、日本人の一般的な文化と宮古島の文化は大きく異なります。
この文化の違いが移住者を苦しませることになります。
島人はとにかくマイペース
なんとなくイメージできるかもしれませんが、沖縄の人はかなりマイペースです。
沖縄の人々が少々時間にルーズなことを「ウチナータイム」と呼ぶ言葉があるくらいです。
19時の集合しても19時に来る人はほとんどいません。
一緒に働く中でイライラしてしまうことがあるかもしれません。
今月中に用意してください!と言っても、翌月まで用意されなかったりすると、あなたのビジネスに影響が出ますよね。
しかし、外部からの移住者には時間に厳しかったりするので、理不尽な気持ちになることが多いそうです。
お酒に強くないと馴染めない
これは私が就活で沖縄の大手企業の説明を受けた際に言われたことです。
飲み会をするために働く、飲み会をするために早く仕事を終わらせるという強い意志が組織の中であるそうです。
お酒が強いということが一人前という島人も多く、島人のコミュニティに入れてもらうにはお酒が強いということが絶対条件です。
宮古島は良い物件が少ない
宮古島移住者の大半はアパート暮らしです。
しかし宮古島で良い物件を探すのはかなり難しいです。
宮古島の賃貸アパートの家賃相場はファミリータイプが5~6万円台。単身タイプが3~4万円台です。
ただし2018年~2020年の宮古島バブルと言われた時期に家賃が高騰しました。
地価は500倍にもなったという話は大きな話題になり、新築アパートの家賃は1DKで10万円に跳ね上がりました。
バブル後は少しは下がりましたが、本来の家賃相場に比べると1万~2万円高い価格で貸し出されています。
古民家の場合、貸しに出る物件の多くは、古かったり、立地条件が悪かったりします。
市街地エリアの比較的新しい家が貸しに出ることもありますが、家賃はかなり高めです。
中には良心的な家賃の一軒家もありますが、条件の良い一軒家の物件は移住者に大人気なので、不動産屋で情報が出たかと思えば、すぐになくなります。
それでも古民家にこだわる場合は、島人の紹介で安く譲ってもらう場合が多いですが、実態は悲惨だそうです。
柱や床下はシロアリが大量にいて腐らせていたり、害虫もたくさん出ます。
DIYというより、リフォームというレベルで家を修復しなければなりません。
気候の違いが大きい
こちらも言うまでもありませんが、宮古島は気候が大きく違います。
移住を考えている人は知っているとは思いますが、とても重要なことです。
紫外線が強すぎる
宮古島の紫外線は極めて強いです。
宮古島は暑いというイメージが強いですが、気温はそこまで上がりません。
しかし、紫外線量は圧倒的です。
対策しないと日焼けどころかやけどします(笑)
冬は晴れず風が強い
1年中温暖な気候のイメージですが、宮古島の冬はほとんど晴れません。
そして、風がとても強いです。
湿度が高い
宮古島は湿度が高いため、1年中24時間除湿が必要です。
服も家具も油断するとすぐにカビてしまいます。
害虫が多い
宮古島は温暖な気候なので、害虫がとても多いです。
ゴキブリが大きいのは有名ですよね。
虫が苦手な人は覚悟しましょう。
公共交通機関の選択肢が少ない
宮古島には地下鉄や電車がありません。
マイカーが無い人はタクシーかバスか自転車しか選択肢がありません。
つまり、自動車が生活には必須です。
車ってかなりコストかかりますよね。
宮古島はガソリンが高額ですし、潮でさびやすいです。
硬水が合わない
お水って生きる上で重要ですよね。
日本のほとんどの地域は軟水ですが、宮古島は琉球石灰岩の地層をゆっくりと時間をかけ浸透していくため、マグネシウムなどのミネラル成分を多く含んだ硬水となります。
硬水になれていない人は、お腹を壊してしまうかもしれません。
シャワーももちろん硬水なので、髪の毛がぱさつきやすいと言われています。
水垢も軟水に比べて多くなるそうです。
物価と送料が高い
宮古島は離島なので送料が高くなってしまいます。
ネットや通販で買い物したりするとこの悩みを痛感するはずです。
送料無料と記載があっても、宮古島は料金がかかる場合があります。
買った物より送料のほうが高くなってしまうなんてこともあるそうです(笑)
物価も同じように高い場合があります。
給料は低いのに物価が高いのはつらいですよね。
飲食店が少ない
宮古島は意外にお店が多いのですが、それでも都会の生活に慣れている人にはかなり不便に感じるかもしれません。
うどん食べたい、とんかつ食べたい、回転寿司に行きたい、マック行きたい、ラーメン食べたい…
都会ならすぐに食べることができますが、宮古島はそうはいきません。
都会にあるチェーン店が恋しくなるでしょう。
交通事故の認識が甘い
宮古島は当て逃げが多いのです。
とはいえ、悪質なわけではなく、「大丈夫~?ごめんね~」って感じで去って行ってしまうのです。
だから宮古島の人の車って凹んでいることが多いです(笑)
これは本当に、交通事故に対する認識の緩さだと思います。
先輩移住者とのトラブル
きっと移住する際に皆さんが心配なのは島人と打ち解けることができるかだと思いますが、意外とストレスなのが先輩移住者とのトラブルです。
先輩移住者が『沖縄で生きるにはこうでなければならない!』ということを押し付けて、説教してくるのです。
先輩移住者の助けはとてもありがたいですが、ストレスにもなりやすいのです。
まとめ
いかがでしたか?
デメリットや失敗談が分かれば、あとは対策するだけです!
素敵な島ライフになることを願っています!
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