【ジップエア】ZIPAIRは安全なの?どれくらい安い?どんな航空会社?国際線LCCを徹底解説!

今回はコロナ禍という厳しい時期に初就航したジップエアという航空会社をご紹介します。
日本初の国際線専門のLCC、その全貌に迫ります。

  • 日本初の国際線専門中長距離LCC
  • JAL系のLCCである
  • 使用機材はB787
  • LCCだがビジネスクラスあり
  • ハワイや韓国に就航
  • 荷物や座席指定は有料
  • 機内サービスも簡素化

ジップエアの特徴

皆さんご存知かもしれませんが、今までの日本のLCCは国内線が中心でした。
吸収合併された会社を含め、ピーチ、ジェットスター、バニラエア、春秋航空日本などが挙げられますが、基本的には国内を飛んでいます。つまり、日本人が海外に行くには、ANAかJALという所謂日系大手エアラインか海外の大手エアラインに乗るしか方法がありませんでした。
そんな中、JALが新たに立ち上げた国際線LCCがジップエアです。
ジップエアはボーイング787を活用し、中長距離国際線を運航します。2024年度までに10機体制に拡大し、米西海岸、アジアへネットワークを拡大し、ボーイング787の貨物スペースを活用しながら、旅客輸送との二刀流で収益を上げることを目指しています。

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ジップエアはどれくらい安いのか

ジップエアの運賃は、フルフラットになるZIP Full-Flat座席用運賃の「ZIP Full-Flat」と、普通席用運賃の「Standard 」の2種類があります。「Standard」運賃には6歳以下の子供向けの「U6 Standard」があり、通常運賃よりもお得に利用できます。
幼児(0~1歳)にはBaby Safety Seat(チャイルドシート)も用意されます。

料金の例(成田ーホノルル)

ジップエアは成田−ホノルル線を就航しています。日本のLCCとしては初めてのホノルル路線です。片道の運賃はエコノミークラス相当の「スタンダードバリュー」が1万9800円から、ビジネスクラス相当の「ジップフルフラットバリュー」が5万9800円からとなっています。
2万円でハワイに行けるなんて信じられますか!?ハワイがグッと近づきますよね。

時期によってもちろん価格は変動しますが、他の大手航空会社に比べると破格です。
注意しなくてはならないのが、受託手荷物、事前座席指定、機内食、アメニティが別料金になることです。
ハワイに行くとなると荷物は多くなりますし、家族旅行なら座席は近くが良いですよね。
よって追加料金がかかってしまうことを頭に入れておきましょう。

機内持ち込み手荷物の追加料金

ZIPAIR ジップエア 荷物
出典:zipair.net

機内持ち込み荷物は7kgまで運賃に含まれていますが、12kgを超える場合は追加料金がかかってしまいます。当日、空港での追加料金の支払いはできないので7kgを超える場合は事前に支払う必要があります。追加料金は成田→ホノルルで3,500円、ホノルル→成田で32ドルになります。
事前支払いが済んでいなければ、機内には持ち込むことができないので受託手荷物となります。
受託手荷物になれば、結局お金を支払うことになるのでご注意ください。

受託手荷物の料金

受託手荷物は1個目から有料になっています。

  • 規定サイズ(3辺の合計が203cm以下)を満たす5個まで
  • 重さは1個あたり14kg、23kg、32kgまでとなりそれぞれ料金が異なる
  • 申し込み重量を超過した場合、空港での追加料金の支払い+事務手数料がかかる

今までANAやJALしか乗ったことがない人にとっては驚きですよね。
つまり、荷物を最小限に減らすことができれば、お得に乗ることができます。
荷物を少なくすれば旅行中も動くのが楽になるので、これを機に荷物を減らしてみてはいかがでしょうか。

座席指定料金

飛行機に乗るときって、座席はかなり重要ですよね。
窓側や通路側などこだわりがあると思います。ハワイなどは、1人で行く人はほとんどいないのではないでしょうか。家族や友人と離れて座るのは寂しいですよね。
国内線なら気にしなくてもよいかもしれませんが、国際線となるとフライト時間が長いので座席くらいは自分の希望通りにしたいものです。
しかし、これも追加料金がかかります。
ジップエアの場合、出発の24時間前までに公式Webもしくはコンタクトセンターから事前座席指定が可能で、以下の料金がかかります。

特に希望がない場合は、自動で座席が決まります。

ジップエアは安全?

ジップエアのような新しい航空会社は本当に安全なのでしょうか。
航空券が安いということは収入が少ないということなので、整備が手抜きではないかと心配になってしまいます。
新しい航空会社なので、整備士が経験不足かもしれません。

ご安心を。ジップエアは安全です。

ジップエアの整備は、JALの飛行機を整備しているJALエンジニアリングという整備専門会社に委託しています。
つまり、JALの安全性と何も変わりません。ジップエアが所有するB787は、JALも所有しているので、整備士の経験不足も心配ありません。

ジップエアはJALエンジニアリングに整備を丸投げしているわけではなく、管理業務をしています。
お互いに連携することで、安全性を強化しています。

LCCが本当に安全なのかについては、こちらの記事もご覧ください。

LCCって落ちる(墜ちる)!?墜落が怖い!安い理由は?ピーチ、ジェットスターなどの格安航空会社の安全について
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ジップエアの機材はB787

ジップエアの使用機材はB787の1機材のみです。
LCCは基本的に1機材に絞ってコスト削減を目指しますが、B787は少し珍しいです。
他のLCCは国内線なので、B737やA320などの小型機を使用しています。ジップエアは国際線なので、最新の中型機であるB787を使用したのは大正解だと思います。

B787の特徴としては、現在世界中で運航している航空機の中でも新しい飛行機であるということです。
大型ジェット旅客機並みの航続距離を可能にするばかりか、ほかでは類のない低燃費を実現し、その結果最高レベルの環境パフォーマンスを達成しています。 代替する航空機と比べて燃料効率を20〜25%向上するとともに、ワイドボディ機の最高速であるマッハ0.85での巡航が可能です。
さらに、貨物搭載スペースも増加したことで、お客様が少なくても貨物で大きく稼ぐことが可能です。
飛行中の騒音は、他の飛行機と比較すると驚くほど静かで、快適に過ごすことができます。上空は乾燥しやすいですが、B787は他の飛行機と比較して乾燥しにくいので女性にとっては嬉しいですよね。

ジップエアの座席の特徴

LCCが安い理由の一つに、座席間隔の狭さがあります。
座席間隔を狭くして1つの便に多くの乗客を乗せることでなるべく多くの利益を出そうとするのです。
しかし、ジップエアはLCCにもかかわらずフルフラットのビジネスクラスがあります。
安くビジネスクラスに乗れるなんて最高ですよね。
LCC=狭くてつらいというイメージがあると思いますが、ジップエアは快適です。

ZIPAIRでは追加料金を支払えば出発の24時間前まで事前座席指定が可能です。なお、非常口座席または最前列座席はご出発の48時間前までの受付となります。事前に座席を指定していない場合、出発の24時間前のオートチェックインの際に自動的に座席が決定します。

ビジネスクラス

フルサービスの航空会社でも中短距離路線では140度程度のリクライニングシートなどを採用することが多い中、180度リクライニングが可能なフルフラットシートをすべての路線に採用しています。

ZIPAIR ジップエア 座席 ビジネス
出典:zipair.net

エコノミークラス

座席配置は、世界で唯一フルサービスの航空会社として日本航空のエコノミークラスが運用している幅が広い1列8席(2-4-2)を、ANAなどのフルサービスの航空会社のエコノミークラスと同様の幅の狭い9席(3-3-3)に変更しています。JALと比較すると狭いかもしれませんが、ANAやユナイテッド航空と同じなので気にすることはありません。先ほどもご紹介しましたが座席指定は有料で、価格は「非常口座席または最前列座席」、「前方通路・窓側」、「後方通路・窓側」、「リクライニング不可」、「その他」の5種類に分けられます。

ジップエアの就航先

2021年現在決定している就航先は、ハワイ、韓国、台湾、シンガポール、タイの5カ国で今後もどんどん追加されることでしょう。
全て成田空港発着で、国内線の運航はありません。

ジップエアの機内サービス

LCCなので、ANAやJALのような手厚いサービスは期待してはいけません。
LCCに悪い評判が付いてしまうのは、大手航空会社で受けているサービスが受けられないことによる不満からです。しかし、安いことには理由があるので、LCCを選択した乗客側に責任があると言えます。LCCに乗るときは、基本的に全て自己責任だと自覚して乗りましょう。

機内食

ZIPAIRでは、注文をしない限り機内食の提供は一切ありません。
しかし、国際線とはいえヨーロッパやアメリカ本土ではないので、搭乗前に食事を済ませておけば問題ないでしょう。
もし機内で食事をとりたい場合は、成田発の便は出発の72時間前までにWebサイトもしくはコンタクトセンターから予約する必要があります。ホノルル発の便は48時間前までです。

成田=ホノルル便は限定メニューとなっており、この便でしか食べることのできないハワイアンメニューが用意されています。行きと帰りでメニューも異なるので、気になる方は予約してみてください。

ドリンクと軽食は機内でも注文できます。


ジップエアの機内食が気になる方はこちらからチェックしてみてください。
ジップエアの公式サイトになります。

ジップエアの機内食

有料ラウンジサービス

国際線に乗るとなると、乗り遅れるわけにはいかないので、早めに空港に行く人がほとんどだと思います。
そうなると利用したいのがラウンジです。
ジップエアは現在、成田空港出発時に、出国手続き後エリアの共用ラウンジを利用することが可能です。有料ラウンジサービスはWebサイトまたはコンタクトセンターで事前に購入できます。

出典:zipair.net

成田空港有料ラウンジ(出国手続き後エリア内)

¥1,600

  • 成田空港共用ラウンジ「TraveLounge」ご利用クーポン(基本サービス)
  • ZIPAIR特典(アルコールまたはデザート1品)

無料インターネットサービス

ZIPAIRの機内では無料でインターネットを利用することができます。
長時間のフライトでも、メール、SNS等、快適に利用することが可能です。
JALと同じB787なので、LCCだからといって、繋がりにくいということは考えにくいです。

座席モニターがない

ジップエアでは全席の個人モニターを撤去したことにより、0.5トンの軽量化に繋がり燃費の向上に繋がっているそうです。モニターは故障しやすいので、整備費用の削減にも繋がります。

ジップエアの座席には「タブレット置き場」があるので、どうしてもモニターを見たい人はipadなどを持ち込みましょう。
ジップエアに乗る際は、寝てしまうのが良いかもしれませんね。

アメニティ

機内だけではなく、地上でも長く使えるようにデザインを追求した、ZIPAIRでしか買えないオリジナルアメニティグッズがあります。アメニティグッズはWebサイトまたはコンタクトセンターで事前に購入することが可能です。

アメニティが並んでいます:写真プリント付きの黒いトートバッグ、ロゴが印刷された白いネックピロー、模様入りの毛布、ロゴが印刷された黒いスリッパ、黒いアイマスク、ケースに入った耳栓。
出典:zipair.net

アメニティセットA(2500円)

  • ブランケット
  • 耳栓
  • アイマスク
  • ネックピロー
  • スリッパ

アメニティセットB(3000円)

  • Aセットに含まれるものすべて
  • バッグ

ジップエアで働こう

新しい航空会社で働いてみたい!夢だったCAにもう一度チャレンジしてみたい!という人も多いのではないでしょうか。
このジップエアは、就航と新型コロナウイルスの流行が重なってしまい、当初の計画通りには採用できていません。
新型コロナウイルスが終息後には、大量採用することでしょう。

筆者の個人的な印象ですが、社員想いの働きやすい職場だと思います。

制服がかっこいい

「20アイテムを自由に組み合わせて、業務や気分で選べるシステムを作った」という制服は、「着まわし」をコンセプトにスカートやパンツ、ワンピースなどのアイテムから自由に組み合わせられます。先に採用されていた客室乗務員経験者の意見を取り入れ、ポケットは大きめにして、メモ帳など現場で使うものを出し入れしやすくしているそうです。
デザインもスタイリッシュでとてもかっこいいです。

CAといえばパンプスですが、ジップエアでは歩きやすいスニーカーが採用されています。
足が疲れにくくて良いですよね。

採用のハードルが比較的低い

一般的に、ANAやJALよりもLCCのほうが採用のハードルは低いです。
このジップエアでも、未経験の34歳のママさんが採用されて話題になっていました。

自分たちで会社のルールを作れる

古くからある航空会社で働くと変なルールや伝統があったりしますが、ジップエアは新しい航空会社なのでそんなルールや縛りがありません。CAであれば、女社会の難しさに苦労しそうですが、他のエアラインよりは働きやすいと思います。

フライトが中距離の国際線のみ

JALやANAは国際線や国内線をランダムに飛ぶのでとても疲れやすいですが、ジップエアは中距離の国際線しかないので生活リズムが作りやすいです。

経験者は重宝される

新規の航空会社にとって、経験者の入社はとてもありがたいことです。
採用されやすいことはもちろん、採用後も重要な役割を担うことができます。
今までは大勢の中の一人だったかもしれませんが、ジップエアでは組織の中心になれるかもしれません。
空の世界を一度離れてから、また戻りたい人にもおすすめです。

サービスが少ないので楽

機内サービスなどが有料なので、仕事量が非常に少ないです。
余裕を持って仕事ができると思います。

まとめ

いかがでしたか?
是非、新しいジップエアで海外旅行を楽しみましょう。

LCCが安全か不安な人はこちらをご覧ください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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