パリを観光予定の皆様!
今回はヴェリブというレンタルサイクルをご紹介します。
慣れると便利ですが、初見では分かりにくいこともあるので是非最後まで読んでくださいね!
- 自転車専用道路が多く整備されている
- 風景を楽しみながら移動できる
- 電動自転車もある
- 乗りたいときに乗れないことがある
- 故障中の自転車が多い
- 交通マナーが悪い
- 遅いと煽られるので注意
パリでレンタル自転車ヴェリブを利用しました!道路が整備されていて車道より自転車専用道路の方が大きいところもあるくらい(1枚目)。地下鉄移動だと景色見えないし、バスより楽しかったです! pic.twitter.com/rcnWxrqd3b
— ダックス🐶旅×ホテル好き (@33minus33) September 1, 2022
レンタルサイクルはおすすめ?
渋滞が慢性化しているパリでは、自転車は地下鉄やバスと並んでとても便利な移動手段です。
観光客は地下鉄やバスを使う人が多いですが、現地で生活している人は自転車や電動キックボードを多用しています。
パリジェンヌに混ざって自転車で観光するのはとても楽しかったです!
地下鉄で移動する場合、当然のことですが景色を楽しむことができません。
例えば、1日のプランがエッフェル塔⇒ルーブル美術館⇒レストラン⇒ホテルの場合、地下鉄ではそのポイント周辺しか楽しむことができません。しかし、パリの魅力はそれらの観光地だけでなく、移動途中の街並みも込みなのです。移動も楽しまないとパリ旅行はもったいない!むしろ移動中の風景が楽しいのです!
バスは景色を楽しむことができますが、自転車の気持ちよさには勝てません。
さらに、近年始まったパリ市長の都市計画で自転車レーンが拡大され、自転車の通行はますます便利になってきています。
パリ市長はパリ市内の自動車の交通量を減らし慢性的な渋滞と大気汚染を緩和するため、自動車道を狭めて自転車レーンを拡張する都市計画を発表しました。渋滞対策で自動車の道路を狭くするのは本末転倒な気がしますが…(笑)
工事はどんどん進みほぼ整備が完了しています。実際に真新しいレーンを自転車で走ってみるととても走りやかったです。新型コロナウイルスで数年は海外旅行から遠ざかっていますので、久しぶりにパリに行く人は変貌ぶりに驚くかもしれません。
セーヌ河沿いの両岸にも両側通行の自転車レーンが完成しており、自転車での観光がしやすくなっています。下の画像を見ていただければ分かると思いますが、車道より自転車レーンが大きいところもあって驚きました。
自転車で観光と聞くと疲れそうですが、実は地下鉄も疲れるんです。
日本と異なりパリの地下鉄にはエレベーターやエスカレーターを設置している駅がほとんどないからです。階段ばかりで疲れ果てます。
それに比べてパリはキツイ坂があまりないので自転車は意外と疲れませんよ!
パリ市内の主要な観光名所の近くにはヴェリブのスタンドがたくさんあり、手軽に使用することができまず。30分以内に自転車を返却すれば追加料金はかかりませんので使い方次第ではかなりお安く観光を楽しめます。
ここまで聞くとかなり良さそうですが、個人的にはあまりおすすめできません(おい!笑)
借りたいときに借りられない&返せない問題があるからです。
詳しくはデメリットのところで紹介します。
個人的にはあまりお勧めできません…!(笑)
でも1回くらいは乗ってみては?
デメリットだけが気になる方はこちらの記事を読んでみてください!
ヴェリブとは?
今回ご紹介するレンタルサイクルは「ヴェリブ(Velib’)」です。
パリでは複数の会社がレンタルサイクル事業に乗り出していますが、自転車の量は最大規模となっています。
vélo(自転車) + libre(自由な) = Vélib’という言葉の組み合わせで生まれたサービスで、なんと24時間365日利用可能です。
レンタルサイクルというよりはシェアサイクルで、スタンドのあるところで自由に借りるスタイルです。
パリとその周辺では、ステーションが1,700か所以上設置され、23,000以上の自転車が常に用意されています。これは300メートル歩けばステーションがあるという計算。実際、パリをお散歩していると自転車スタンドを何度も見かけました。東京でコンビニを見かける感覚です。
ヴェリブの使い方
それではヴェリブの使い方をご紹介します。
事前登録さえ乗り切れば簡単なので頑張りましょう!
事前に公式サイトで登録する
事前にヴェリブの公式サイトで個人情報の登録をするか、自転車のある券売機で操作をするか選択できます。治安の悪いパリではクレジットカード入力などの操作は屋外でおすすめできないので、事前にインターネットから登録する方法がおすすめです。
サイトはフランス語で表示されるので、最初に画面右肩のメニューから言語を英語に変更しておくと分かりやすいです。
Google翻訳機能を使えば日本語にもできるので、私はヴェリブに限らずフランス現地の公式サイトを閲覧するときはGoogleChromeで検索していました。ちょっと変な日本語になってしまいますが、フランス語よりは分かりやすいです。
登録後にメールへIDが送られて来るのでスクショなどで保管し、自転車スタンドへ行きましょう。
自転車選びは故障中に注意
自転車スタンドに到着したら、まずは乗りたい自転車を選びます。
ここで大切なのが、壊れた自転車ではないか確認することです。
ヴェリブは残念ながら故障中の自転車がかなり多いです。基本的に、サドルが後ろ向きになっている自転車は故障中の合図なので使えません。しかし、サドルが前向きでも故障している自転車は多かったです。
通常、故障している場合はIDやPASSを入力した際にモニターにメンテナンスの文字が表示されてレンタルできませんが、メンテナンスが出ずに乗り始めてから壊れていることに気づくことがありました。
もし1回利用でレンタルする場合は、壊れている自転車を選ぶと無駄になってしまうので要注意です。お金払っているのにこんなに故障中が多いのは残念でした(笑)
ヴェリブに限らず、壊れた自転車や電動キックボードを目の前にしながら困り果てているフランス人や観光客を何度も見ました。
- サドルが後ろ向きになっていたら故障中
- パンクしていないか
- チェーンは外れていないか
- ブレーキはしっかりきくか
ヴェリブにIDを入力してレンタルする
レンタルする自転車を決めたら、自転車のハンドルの真ん中にあるモニターにIDとPASSを入力するだけです!
GOと表示されればスタンドから自転車を外すことができます。
- V-BOX上の「V」ボタンを押す
- 8桁のアクセスコードを入力し「V」ボタンを押す
- 4桁のPASSコードを入力し「V」ボタンを押す
- 「Go」マークが表示される
上記の操作を行うと「Go」マークが表示され、ピーッと音がしてロックが外れるので、ハンドルを持ってヴェリブを引き出します。サドルの高さを調節し、後は普通の自転車と同じように利用できます。
下の画像のようなモニターが自転車についています!
ヴェリブの返却方法
返却はパリ市内のどのヴェリブスタンドに戻してもOK。空いているステーションにハンドルを持ってカチッと音がするまでヴェリブを入れ込みます。ピピッと音がして「STOP」マークが表示されたら返却完了です。
しっかりと「STOP」マークが表示されたことを確認し、ヴェリブを離れます。
ヴェリブは電動自転車もある
ヴェリブは普通の自転車だけでなく、電動自転車も借りることができます。
少し料金は高くなってしまいますが、坂道が多いルートを走る場合や、体力に自信が無い人にはお勧めです。
普段から自転車に乗っている人は普通の自転車で十分だと思います。
グリーンの自転車は普通の自転車、ブルーが電動自転車です。
ヴェリブの料金
ヴェリブは在住者用の月間/年間単位の登録と、短期滞在者用の1日/7日単位の登録があります。観光中に利用する場合は「1日/7日パス(Pass 1 or 7 days)」を選択し、1日パス「V-デクーヴェルト(V-Découvert)」または7日パス「V-セジュール(V-Séjour)」に登録していきます。
1日パスのV-デクーヴェルトの登録料は1日24時間で5ユーロ。利用は30分以内に返却すれば、グリーンのヴェリブなら無料、ブルーの電動アシストヴェリブなら1ユーロ。その後30分ごとにグリーンのヴェリブなら1ユーロ、ブルーのヴェリブは2ユーロが加算されますが、ステーションはパリ市内のあちこちにあるので実際には30分を超えて利用することはほぼありません。延長した場合は登録したクレジットカードから自動で引き落とされます。普通の自転車を30分以内に返却すれば無料なので、うまく使えばかなりお得に観光できます。
TICKET-V
1回利用の場合はこちらです。ちょっと自転車で走ってみたいな!って人にはおすすめです。
- 片道45分間で3€(電動あり、なし対応)
- 電動なし: 45分以降の追加料金(30分で1€追加)
- 電動あり: 45分以降の追加料金(30分で2€追加)
24-HOUR PASS – CLASSIC
今日は1日サイクリングでパリを巡ろう!って人におすすめです。
- 24時間利用で5€
- 電動なし: 0-30分以内追加料金なし、30分で1€追加
- 電動あり: 0-45分以内2€追加、30分で2€追加
- 一度に5台までレンタル可能
24-HOUR PASS – ELECTRIC
本格的にサイクリングする人はこちらがおすすめです。
- 24時間利用で10€
- 電動なし: 0-60分以内追加料金なし、30分で1€追加
- 電動あり: 0-45分以内6回分無料、7回目以降は1€/回、30分で1€追加
- 一度に5台までレンタル可能
3-DAY PASS
滞在中の移動をヴェリブだけにしたい人はこちらがおすすめです。
- 72時間利用で20€
- 電動なし: 0-60分以内追加料金なし、30分で1€追加
- 電動あり: 0-45分以内6回分無料、7回目以降は1€/回、30分で1€追加
- 一度に5台までレンタル可能
ヴェリブはどこでレンタルできる?
ヴェリブがあるのは自転車スタンドです。係員はいません。スタンドはパリ市内にたくさんあり、現在もどんどん増殖中です。どこのスタンドでレンタルしても良いし、返却しても良いという自由な仕組みなので、乗りたい時に借り、返したい時に乗り捨てられます。理論上は非常に便利そうですが、自転車が無ければ借りることはできませんし、スタンドが満車であれば返却できないので不便な思いもしました。
ヴェリブのメリット
ここではヴェリブのメリットをご紹介します。
- 自転車の量が多い
- 登録と支払いさえすれば簡単にレンタルできる
- 景色を楽しみながら移動できる
- 電動もあるので体力が無い人も安心
- 自転車専用道路が整備されている場所が多い
ヴェリブのデメリット
デメリットはかなりあります…(笑)
- 使いたいときに使えないことがある
- 返したいのに返せないことがある
- 故障中の自転車がかなり多い
- ゆっくり漕いでいると煽られる
- 縦横斜めの交差点が多く難しい
- 交通マナーが悪い人が多い
最初の2つが最大のデメリットです。
朝は郊外の自転車がほとんどなくなり、人気スポットのセーヌ川近辺に溢れます。つまり、朝に利用したい場合、郊外ではレンタルできなくなり、運よく借りることができたとしても、中心地のセーヌ川近辺へ向かう際はスタンドが満車なので返却ができないということです。
日本の満員電車と同じことです。
乗る自転車が無いのも問題ですが、置き場がないのは本当に大変でした。ルーブル美術館に到着したのに周辺のスタンドが空いていないので、どんどんルーブル美術館から離れていくことになってしまいました。時間が経てば料金も上がりますし、歩く距離も長くなってつらかったです。
これは私が初心者だからではなく、パリの人々も困り果てていました。みんなイライラしてましたね(笑)
パリの交通事情
基本的にフランスでは自転車は車両と同じ交通ルールを守って走る必要があります。歩道を走らない、逆走しない、曲がるときはウィンカー代わりの手信号をしっかり出すなど、交通ルールを守って安全に走行しましょう。
しかし!!!パリの人々はかなり交通マナーが悪いです。信号無視は当たり前、景色を見ながらゆっくり走っていると煽られることもあります。なぜ交通事故が起きないのか疑問なくらいでした。
パリの歩道は 自転車の走行は禁止です。歩道を走った場合、罰金を取られます。自転車は車道の右側を走るよう義務付けられていて、自転車専用道路が設けられている場合もありますが、バスと共用の場合が多く、バスが並走するとちょっと怖いです。
ヴェリブの感想
デメリットのところで書きましたが、自転車をゲットするのと返却場所を探すのは本当に大変でした。
滞在中の移動をすべてヴェリブにするのはおすすめできません。
とはいえ、パリを自転車で疾走するのは本当に楽しいです!!!
どこを走っても街並みが綺麗で、こんなに美しい街は世界中探してもなかなか無いのではないでしょうか。
地下鉄移動よりはワクワクするはずです。
みんなの感想を見てみましょう!
【🇫🇷旅・フランス🇫🇷】
— たつき@健康と旅ブログ書いてます。 (@tabitaki9) February 9, 2019
フランス、パリでは、自転車道路がしっかり整備されていて比較的走りやすい!
自転車のルールが少し厳しいフランス
例えば、歩道を走ると罰金などなど
フランスで、レンタルサイクルを借りる際は、交通ルールをしっかり調べて行った方がいい!#フランス #パリ pic.twitter.com/qnl3vVikVz
パリ市営の自転車レンタルシステム ヴェリブVelib’
— こばやん@乙〜おと〜 (@kobayan9999) November 25, 2018
7日間15ユーロで30分以内に駐輪ポイントに返せば基本無料
自転車レーンもあるし交通ルールをちゃんと守れば深夜の地下鉄や変なタクシーよりよっぽど安全✌️
天気のいい日にパリ市内を走るのは爽快✨滞在中はとっても重宝しました〜🚲 pic.twitter.com/iXDt37Eson
他のレンタルサイクルは?電動キックボードはおすすめ?
ヴェリブ以外にもパリの街にはレンタルサイクルがあります。
自転車の数はヴェリブが一番だと思います。
現地の人たち、特に若者は自転車より電動キックボードに乗っている人が多いです。
カップルは男性が運転して、女性が後ろで抱き着いて2人乗りしていてそれはそれは眩しかったです。
観光客も電動キックボードを乗ることはできます。パリは免許不要で、ヘルメットも不要です。
しかし、普段乗っていないのでケガや事故のリスクは高いと思います。というのも、かなりスピードが速いんです。スピードは速いのにタイヤは小さいので、ちょっとした段差ですぐに転倒しそうでした。旅行中に怪我したら大変なので、あまりおすすめできません。
まとめ
いかがでしたか?
パリは街並みが本当に美しく、自転車専用道路も整備されているので、是非一度体験してみてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
他にも旅行に関する記事をたくさん書いているので是非読んでみてくださいね!
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